安全対策

平成20年1月20日
安全対策委員会

高齢者ラグビーの安全対策

1.日常心掛けること

ア. 怪我防止のため、日常、試合に耐えるだけの筋トレやランニング等個人トレーニングに励む。
イ. 試合に合わせ、食事、休養等を考えて行動する。
ウ. 定期的に健康診断を行う。特に総会時の心電図は確実に受診する。
エ. 加齢による柔軟性、筋力、意欲等の衰えを意識する。

2.医療対策

ア. 支援病院、医師をあらかじめ確認しておく。
イ. 医療器具の配置AEDの導入を至急検討する。
ウ. 試合・練習時には充分な水分の補給を心掛ける。
エ. 脳震盪及び頚椎の負傷した場合、医者の許可を得て練習・試合を行うこと。

3.練習・試合

ア. 集合時間(1時間前)は厳守し、健康状態、試合出場か練習かを自己申告する。高齢者は慣れたポジションで出場する。
イ. 集合時間に遅れ、練習時間が不十分な場合、試合に出場できない場合がある。
ウ. キャプテンが選手の体調がよくないと判断したときは、出場時間の短縮あるいは練習のみの指示もありうる。
エ. 服装は正規のジャージー、パンツ(名前入り)、ストッキングとし、防具をできるだけ身につける(マウスピース、ヘッドキャップ)。
オ. ルールを厳守する
ルールを理解する。
レフリーに文句をいわない。
対戦相手とトラブルを起こさないプレーをする。
試合前にキャプテン同士で話し合われたタックル、スクラムに関するローカルルールに従って試合をする。
カ. 正しい姿勢に基づいたタックルを指導する。
目−相手をしっかり見つめ、視線をそらさないこと。(ただし、頭を下げないこと)肩−ヒットする際は必ず肩を当てる。足−タックルに入る肩と同じ側の足を、相手の体の真横に踏み込む。
(1) フロントタックル(大原則は前に出てプレッシャーをかけ、相手よりも低く、足元に早いスピードで当たること)
(2) サイドタックル(前に出ながら、相手の体の横に踏み込み足をもっていき、相手の足元に入ることが重要)
(3) スマザータックル(スマザーではボールを殺すことが重要)
悪いタックル
(1) パワーフット(タックルする肩と同側の足をしっかり踏み込むこと)ができない。
(2) 相手より先に自分から倒れこむタックル
(3) ヘッドオンタックル(地面に足を接地せず、ジャンプして飛び込むようなタックル)
(4) 逆へッドタックル
キ. 正しいスクラム姿勢を指導する。
安全なスクラムのポイント
(1) 姿勢をつくったら、動かない。
(2) 背中をまっすぐにする。
(3) 肩の位置は常に、腰よりも上に保つ。
(4) あごを胸から軽く離し、常にターゲットを見る。
(5) 体の軸をゴールラインに対して垂直にする。
(6) しっかりと握り、バインドする。
スクラムの姿勢や相撲の立会いの基本的なものが備わっているか評価する。

赤パン以上の試合における安全対策

ゴールデンオールディーズルール及び19歳未満標準競技規則を準用している。なお、基本的スタンスとしては通常のトレーニングを積み、試合では全力でプレーをすることを前提とする。

1.赤パンの試合におけるルール

(1) 第10条不正なプレー
ア. 頭突き、体当たり及び頭の下がったタックルはしてはならない。
イ. ボールを持っているプレーヤーが故意に肘または膝を前に出して当たってはいけない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(2) 第15条タックル
ア. スクイ−ズボールをしてはならない。
(注)スクイ−ズボールとは、タックルされたプレーヤーあるいは地面に倒れたプレーヤーが身体と地面の間にボールを確保し、脚の間からボールを後方から押し出すプレーをいう。
罰  反則の地点においてペナルティ
(3) 第20条スクラム
ア. フロントロー及びロックに経験が不十分なプレーヤーが入った場合はノンコンテストとする。
ノンコンテストにおいては
ボールを取り合わない
ボール投入側が必ずボールを獲得する。
双方ともスクラムを押してはならない。
イ. スクラムはクラウチ、タッチ(ホールド)(相手の上腕に軽く触れ、静止する)、エンゲージの3段階で組む。
腰を下げて姿勢をつくり、両プロップは腕で相手とお互いにバインドし、組み合う。相手の背中または脇をつかみバインディングする。胸、腕、袖またはえりをつかんではならない。また、下方へ力をかけてはならない。

2.黄パンの試合におけるルール

(1) 第10条不正なプレー
ア. 頭突き、体当たり及び頭の下がったタックルはしてはならない。
イ. ボールを持っているプレーヤーが故意に肘または膝を前に出して当たってはいけない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(2) 第15条タックル
ア. スクイ−ズボールをしてはならない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(3) 第19条タッチおよびラインアウト
サポーティングを禁止する。
(4) 第20条スクラム
ノンコンテストとする。

3.赤以上の混合の試合におけるルール

(1) 第10条不正なプレー
ア. 頭突き、体当たり及び頭の下がったタックルはしてはならない。
イ. ボールを持っているプレーヤーが故意に肘または膝を前に出して当たってはいけない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(2) 第15条タックル
ア. 黄パン同士、赤パンと黄パン間のタックル及び紫パンの赤パン、黄パンへのタックルは認める。
イ. 紫パンに対して赤パン・黄パンともタックルをしてはいけない。ただし、走行を遮ったり、ボールを奪う危険でないプレーは認める。
ウ. スクイ−ズボールをしてはならない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(3) 第19条タッチおよびラインアウト
サポーターは赤パンに限る。
(4) 第20条スクラム
ア. フロントロー及びロックに経験が不十分なプレーヤー及び黄パン以上が入った場合はノーコンテストとする。
イ. スクラムはクラウチ、タッチ(ホールド)(相手の上腕に軽く触れ、静止する)、エンゲージの3段階で組む。
腰を下げて姿勢をつくり、両プロップは腕で相手とお互いにバインドし、組み合う。相手の背中または脇をつかみバインディングする。胸、腕、袖またはえりをつかんではならない。また、下方へ力をかけてはならない。

4.紺パンが赤パン以上の試合に参加する場合

(1) 第10条不正なプレー
ア. 頭突き、体当たり及び頭の下がったタックルはしてはならない。
イ. ボールを持っているプレーヤーが故意に肘または膝を前に出して当たってはいけない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(2) 第15条タックル
ア. 黄パン同士、赤パンと黄パン間、赤パンと紺パン間のタックル及び紫パンと黄パンの紺パンへのタックルは認める。
イ. 紫パンに対しては紺パン・赤パン・黄パンともタックルをしてはいけない。ただし、走行を遮ったり、ボールを奪う危険でないプレーは認める。
ウ. 黄パンに対して紺パンはタックルをしてはいけない。ただし、走行を遮ったり、ボールを奪う危険でないプレーは認める。
エ. スクイ−ズボールをしてはならない。
罰  反則の地点においてペナルティ
(3) 第19条タッチおよびラインアウト
サポーターは赤パン及び紺パンに限る。
(4) 第20条スクラム
ア. フロントロー及びロックに経験が不十分なプレーヤー及び黄パン以上が入った場合はノーコンテストとする。
イ. スクラムはクラウチ、タッチ(ホールド)(相手の上腕に軽く触れ、静止する)、エンゲージの3段階で組む。
腰を下げて姿勢をつくり、両プロップは腕で相手とお互いにバインドし、組み合う。相手の背中または脇をつかみバインディングする。胸、腕、袖またはえりをつかんではならない。また、下方へ力をかけてはならない。

5.その他

(1) 試合時のルールの確認
試合前レフリーもまじえ、両チームキャプテンはルールの確認、話合いを実施し、決定事項を各チームのメンバーに徹底させる。
(2) 練習時の取扱
試合のルールは練習時も適用する。
(3) パンツの選択
自らの体力、能力に鑑み、下記の年齢のプレーヤーは上位のパンツを選択できる。
赤パンツで満65歳以上は黄パンツを選択できる。
黄パンツで満75歳以上は紫パンツを選択できる。